「素敵」という言葉には、なぜ「敵」という漢字が使われているの?理由を調べてみたら、まさに素敵な結論にたどり着いた話

普段なにげなく使っている言葉、「どうしてこんな漢字が使われているんだろう?」などと、じっくり考えることはありますか?

こんにちは。
『素敵なギフト』編集部のカミムラです。

編集部では毎週、ギフトにまつわるさまざまなテーマについて、メンバー同士で語り合っています。
以下の画像は、「miro」というツールを使って、意見を出し合っている様子です。

miroでのミーティング

「どうして素敵は『敵』という漢字を使うんだろう?」
ことのはじまりは、このミーティング中に編集長が発したひと言でした。

「素敵」という言葉はポジティブな意味なのに、「敵」というなんだか物騒な漢字が使われている。
たしかに言われてみれば、とても違和感があります。
私たちは『素敵なギフト』という名前のメディアを運営しているのですから、その違和感を見過ごすわけにはいきません!

そこで、編集部のメンバーで「素敵」という言葉について深く掘り下げ、「再定義」しようと試みました。

もちろん、これまでもメンバーそれぞれが辞書に載っている意味をもとに「素敵」について考えてきました。

でも、そこから一歩踏み込み、自分たちなりに「素敵」の意味をディスカッションし、共通認識をもつ。
そうすることで、『素敵なギフト』に大きくてしっかりとした1本の柱が通り、制作する記事やご紹介するギフトにもより一貫性が生まれるのではないか。
そう考えたんです。

「素敵」は当て字だったけれど・・・

ディスカッションは、辞書で「素敵」の定義を調べるところからスタートしました。

すてき【素敵/素的】
1 自分の気持ちに合っていて、心を引かれるさま。非常にすぐれているさま。「―な服装」
2 程度がはなはだしいさま。

辞書によると、「素敵」は「すばらしい」の「す」に接尾語の「てき」を付けた言葉。
漢字は当て字で、かつては「素的」とも表記されていましたが、次第に「素敵」が一般的になったそう。

えっ、当て字・・・!?
なぜ、わざわざ「てき」に「敵」を当て、それが広まったのか、謎は深まるばかりです。

「てき」といえば「適切」などの「適」もあるのに、どうして「素適」にならなかったんだろう?
私は頭に浮かんだ疑問をメンバーに問いかけてみました。

すると、すぐに他のメンバーからこんな意見が出てきました。

メンバーA:
素敵と思う素晴らしいものって、「適切」だったり「よくあてはまる」ものではない気がします。
もっと「自分の枠の外」にあるものなのでは?

メンバーB:
敵は「敵わない(かなわない)」とも言い換えられますよね。

「自分の枠の外」や「敵わない」。
こうした言葉が出てきたことで、ディスカッションが一気に加速していきました。

「素敵」の意味について、miroでディスカッション

そして、メンバー全員が納得する「意味」に落とし込むことができたのです。

素敵とは、「もし敵だとしても、白旗を上げて称賛してしまうくらい良い」ということでは?

以下が、ディスカッションをして自分たちなりに導き出した「素敵」の定義です。

  • 敵は「敵わない」という言葉にも使われる
  • 素敵とは、もし敵だとしても、素直に白旗を上げてしまうくらい良いこと
  • 普通は味方を称賛するものだが、たとえ、敵であっても称賛してしまうくらいに素晴らしいことを指す

もっと簡単に言えば、「もし敵だとしても、白旗を上げて称賛してしまうくらい良い」ということです。

この定義に決まったとき、メンバー全員が「これだね!」と心から納得していて、とてもうれしかったです!
ひとつのメディアを多くの方に愛されるように育てていくためには、メンバー全員が同じ方向を向いて、一貫性のあるストーリーを紡がなければならないと思っています。(伝える内容がぶれているメディアは信頼できないですもんね)

自分たちにとって大切な言葉を再定義することで、その一歩を踏み出せた気がします。

「素敵」に出会うと人生が変わる

ちなみに、「素敵」の語源を調べていたら、漢和辞典を発行する大修館書店さんのサイトに、以下のような記載がありました。

「すてき」を「素的」と書く書き表し方もあって、昔はこちらの方が「素敵」よりも優勢だったといいます。つまり、「素敵」に「敵」が使われているのには、きちんとした理由は全くない、ということになるのです。 ただし、現在では「素的」はほとんど使われません。そこで、「素的」はなぜ「素敵」にとって代わられたのか?という疑問が生じてきます。その答えはわかりませんが、結果として「ぜいたくは素敵だ」「大胆素敵」などといったことば遊びの名作(?)が生まれたことを考えると、そこには、日本人のステキな遊び心が働いていたのかもしれません。

「敵」が今も使われているのは、日本人にステキな遊び心があるからなのかもしれない・・・それってすごく粋ですよね!!
キラキラとした目で、素敵なものを探す様子が思い浮かぶようです。

好奇心をもって自分の外の世界(いわば敵)に目を向けてみると、素晴らしいものがたくさん見つかる。
そして、それを自分自身に取り入れようとすることで、新しい自分になれる。
「素敵」との出会いは、人生が変わるきっかけになるのではないか・・・。

そんなことを、よく知っていると思っていた言葉を新たに定義することで感じました。

繰り返しになりますが、『素敵なギフト』編集部が考える「素敵」とは、「もし敵だとしても、白旗を上げて称賛してしまうくらい良い」ということ。

「贈る人も受け取る人もそんな風に感じられるギフトを世に広めていきたい」
これまでにも、編集部が自信をもってオススメする素敵な古希祝い出産祝い内祝いをご紹介してきましたが、その決意をますます強くしたのでした。


『素敵なギフト』ではこれから毎週、編集部のメンバーで語り合ったギフトのお話を連載していく予定です。

来週は、結婚式やプロポーズなどでよく話題になる、あのサプライズ演出について取り上げる予定なのでお楽しみに!

この記事を書いた人

カミムラ ナナ

カミムラ ナナ

「素敵なギフト」編集部の勤続2年目女子ライター。日々、大好きな取材や編集に明け暮れていて、とても幸せです。自分が出会った素敵なギフトを、自分のか細い語彙力で紹介していきます。凛とした言葉を奏でられる人に憧れる。